いつまた心臓発作が起きるか。
父も不安、それは当然、母も私もだった。「もう大丈夫」と言う父に私は強く病院に行くことを勧めた。しかし、過去に患った腎臓病の定期検診で通院している大学病院に予約の電話をするも全く繋がらない。コロナ禍で新規の予約も受付けはせず、通院予約している人以外は門前払いだった。
父はやむを得ず直接受付に行っても、断られる始末。非常に腹が立った。今思えばそれ相応に問題がある病院だった。
幸い、3月末にその腎臓の経過観察があった。血液検査の結果は問題なし。そこで父は心臓発作について話し、検査することになった。
「よかったね! やっとだね」
母と私はほっとした。
狭心症か心筋梗塞か、いずれにしても心臓病だと思っていた。
しかし3月半ば頃から、父は背中が痛い、みぞおちの違和感を訴えていた。それも心臓病の症状と背中は元々神経痛があったからそれでかなと父は自己判断していた。
そして4月。
心臓エコーの検査。結果は、きれいで問題なしとのこと。しかし、よりよくわかるためにも、心筋シンチグラフィという検査をしましょうということになった。
それは、放射性医薬品を入れた身体で、走ったり、ペダルこぎをしたり心臓に負担をかける検査だった。それも異常ないとのことだった。
どういうこと?
父はもちろん、母も私も不思議だった。
心臓は異常なしって……
しかしこの検査後、父の身体は悲鳴をあげた。
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